#untitled note

私的な考えとかメモ、その他トラブルシュート

父に似てきた(2009年)

たまたま下書き記事を開いたら、2009年に書きかけの記事があったので書き終えて公開する。


 父はいつも厳しい顔をして怒っているように見え、子供とはあまり喋らない。たまにひねた冗談を言って母を笑わせる。
テレビを見ている時も常に厳しい顔をしており、バラエティ番組でたまに笑う。怒る時は火山のように怒るが、子供らとの会話で笑っている所は一切記憶に無いし、泣いているのを見たことも無い。大股でゆったりと歩き、その度に少し古い実家の床は同じタイミングでギシリと音を立て父の存在感を強調する。
それが僕の父。

 
 僕は面白かったり、悲しかったり、何か特別な事がない限り自分にとっての普通の表情をしている。会話のネタが無ければ友人と2人きりでも全く喋らない為、決して社交的ではないが、コミュニケーションに困らない程度には人と接する事が出来る。会話のネタを提供したり、継続させたりすることが若干下手ではあるが、それなりに愛想笑いもするし、冗談を言って相手を笑わせたりする。
どこにでもいる普通の会話下手な人間。
それが僕。


 最近同僚から何かの拍子で僕の第一印象を聞いた。「最初怖くて怒ってるのかな。と思ってたけど、めっちゃ優しい人ですよ〜」と言われた。
僕は特に強面の顔をしていないし、身長も日本人平均男性並だ。粗暴な行動もしていないし、乱暴な言葉遣いでもない。
どこが怖かったのかと聞くとやはり顔だったわけだが、僕はやはりその時も必要以上には喋らず自分にとっての平静の顔をして過ごしていた。
高校生時代の事を思い出すと、何の会話の流れだったか、何の脈絡も無く「なんで怒ってんの?」と言われたことがある。
その時もただ喋ることが無くて喋らず普通の顔をしているだけだったが、既にその頃から、黙って普通の顔をしているだけで「怒っている」「怖い」という印象が持たれていたように思う。


 これらの会話をした時には「へ〜そう」としか思っていなかったのだが、ふと部屋の掃除中にこの会話を思い出した時
「そういえば親父もTV見てるときでも不機嫌そうだよな〜。変な人だよなあ。歳取ると、ああなるのか?」と考えていたのだが
僕が抱く父に抱く印象と、初対面の人が僕に抱く印象が同じで有ることに気付いた。


 ここから共通点を整理すると「ゆったりと歩く」「ネタが無ければ必要以上に喋らない」「普通の顔で怖がられる」「笑うと目尻にできるシワが似ている」「酒が飲めない」と僕が意識して直せるところから体質的なことまでそれなりにあった。


 僕は子供の頃から怖い父が嫌いで、そういう父の所作も嫌で、ああいう風に何を考えているかわからない大人にはなりたくないと思っていた。
しかし、ただ自分が自分らしく生活しているだけで、ここまで父に似てきたことには結構なショックを受けた。
父もそういった所では苦労していたのだろう。


父と普通に話を出来るようになったのは、このことに気づいてから。2009年の話