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オクトパストラベラーってどんなゲーム?

オクトパストラベラーってどんなゲーム?

オクトパストラベラーを全クリしたので、オクトパストラベラーがどんなゲームか紹介します。

システムとか概要みたいなことを知りたければ大手レビューサイトみたいなとこに行ってください。今回はそのへんの紹介はしません。

戦闘システム自体は僕はかなり好きだけど、戦闘システムの話もしません。

直接的なネタバレは無いけど、ここが良い、ここがダメ、という内容のなかで「え、そうなの?」ってなることがあるかもしれないので、そういうところは覚悟して欲しい。

 

ストーリーは面白いか?

ストーリーは8人の群像劇。8人の主人公の中から最初に選んだ1人のプレイヤーをしばらくメインで操作するが、いろいろな街に行ってれば他の主人公キャラも仲間になっていく(別に一人旅もできる)。

でも、はっきり言ってストーリーは「いまいち」。
ツッコもうと思えば結構ツッコめる程度にはガバガバなストーリーになっている(仮に"間"を省略していたとしても)

サブクエスト(サブストーリー)は面白いか?

サブクエストは街の住人等から受けることができ、そのクエストの解決方法はキャラごとのフィールドコマンド(試合/けしかける/誘惑/導く/話す/探る/買う/盗む)を生かして解決する*1

これはシステム含めそこそこ「面白い」

なんかイマイチじゃない?

なんか…上の内容だけ見るといまいちじゃない?と思うんだけど、僕が感じた面白いところは別にある。

人間模様が面白い

普通のRPGで街に入ると、街の入り口付近に居る住人に話かけると「ここは◯◯の街だよ」と紹介してくれる。
彼はその仕事を任せられており、一生その言葉だけを喋るのだ…。
これはこれである意味面白いのだが、オクトパストラベラーは違う。

フィールドコマンドの「話し」や「探る」をすることで、そのNPCのパーソナルな情報をフレーバーテキストで読める。

これはストーリーやサブクエストに直接的に関係しないキャラでも全てに設定されている。

これが「面白い」

例その1

例えば、村から直通でいけるダンジョンの手前に居るベテラン冒険者に話かけると「この先は危険だぜ。しっかり準備していけよ」と言われるとする。
ベテラン冒険者を探ってみると「一人息子が居て、立派な冒険者にするために小さい頃から厳しく教育してきた」というような内容が読めた。

とりあえずこのベテラン冒険者から得られる情報はこれだけで終わる。

次の街の住人にも同じように話しかけていくと、前述の村の入り口付近に居る青年に話しかけると「ここは◯◯の街だよ」
彼を探ると「幼い頃から冒険者として厳しくしつけてきた父親に恨みを持っており、冒険者を継ぐ気はなく最高のタイミングで台無しにしてやろうとしている」というようなフレーバーテキストが読める。

 

どうです?震えますよね。

ただ単に配置されているNPCキャラクターではなく、そこに生活しているキャラクターになってます。

 

例その2

例えば、街の中の教会風の建物の扉に立つ男に「俺孤児院を運営してるんだけど、金が無いんだ…でも寄付でどうにかやってけてるよ」というようなことを言う。
念の為「探る」と孤児院に関する情報と、なぜかお尋ね者の情報を持っている。怪しい。
怪しいので「試合」を申し込み殴り倒して入り口からどかして家に入ると、子供と宝箱がある。
子供の話を聞くと、扉の前の男は「優しくて強い」と言い、探っても得られる情報は「扉の前の男は本当に保護者」ということがわかる。そして一応宝箱を開くと、中にはわずかばかりのお金…。

僕は良心の呵責に耐えきれずにロードした…。

 

こんな風に、ストーリーやサブクエストに全然関係のない会話やフレーバーテキストから得られる情報が、そこに配置されたキャラと自分との関係を脳内で勝手に構築してその世界に没入させるようになっています。

話すだけ、宝箱を開けるだけなら普通のRPGで出来る。
でもオクトパストラベラーが違うのは、ストーリーやサブクエストに関係の無いただのモブキャラ全てに「探る/話す」のコマンドができることで表面上の会話の"裏取り"が出来てしまうこと。

 

これと同じようなゲームはいくらでもあるんですが、大体がサブクエスト等になっていて、日記などの記録媒体に残されたものを読み取ることで裏のストーリーを知るようになっていると思います。

オクトパストラベラーは、ストーリーも、サブクエストも、ただの町人同士の人間関係にも、全てにそれがあるんです。

僕にはそれが面白かった。

 

オクトパストラベラーはそういうゲーム。

終わり。

 

 

(おまけ)会話イベントが面白い

本筋の内容は上で終わりなんだけど、一応好きな部分がまだあったのでおまけとして書いておく。

メインストーリーの会話や進行は割とガバガバなくせに、パーティチャットという主人公キャラを多数仲間にしていくと発生する会話イベントがなかなかおもしろい。

といってもパーティチャットの面白い部分は各主人公キャラのメインストーリークリア後にある。

パーティチャットはクリア前のメインクエスト中にも発生するのだが、メインクエストでは大体シリアスな話ばかりしているので正直各主人公キャラに愛着がわきにくい。*2

クリア後はキチンと各主人公の人となりが知ることができて面白かった。

別にこれは例を上げるようなものでもないし、爆笑するような内容でもなく、人によっては「どこが面白いの?」と思うような内容なのだが、パーティチャットではその主人公の性格を掘り下げるような会話になっている。

 

このシステムはブレイブリーデフォルトにもあって、あちらはシリアスも日常も常に入り混じっていて面白かったが、オクトパストラベラーはどちらかと言うとクリア後の主人公たちの本当の素顔が見えたというギャップで面白かった。

 

終わり。

*1:やってることはストーリーと一緒だけどボリュームが違う

*2:前述した自分が行動を取っているように没入していることと愛着を持つことは別